シャワーヘッドや洗濯機を調べていると「ナノバブル」と「ウルトラファインバブル」、2つの言葉が出てきて混乱しませんか。結論から言うと、この2つはほぼ同じものを指す言葉で、国際規格の整備にともなって呼び方が整理された、という関係です。やさしく解説します。
結論:ほぼ同じものを指す
「ナノバブル(nanobubble)」は古くから使われてきた一般的な呼び名で、「ウルトラファインバブル(ultrafine bubble)」は国際規格ISO 20480で定義された正式な用語です。どちらも直径がおよそ1μm(1000ナノメートル)未満の、目に見えないほど小さな泡を指しています。
つまり「ナノバブル=ウルトラファインバブル」と考えてほぼ問題ありません。製品によって表記が違うのは、メーカーがどちらの言葉を採用しているかの差、というのが実態です。
- ナノバブルは俗称、ウルトラファインバブルはISO規格の正式名
- どちらも「1μm未満の微細な泡」を指し、中身はほぼ同じ
- 製品の表記が違っても、別物とは限らない
ファインバブルという大きな枠組み
そもそも微細な泡の総称が「ファインバブル」です。サイズによって、さらに2つに分かれます。
| 用語 | 大きさの目安 | 別の呼ばれ方 |
|---|---|---|
| マイクロバブル | 1〜100μm | — |
| ウルトラファインバブル | 1μm未満 | ナノバブル(俗称) |
「ナノバブル」という言葉は、このうちウルトラファインバブルの領域を指して使われてきました。マイクロバブルとの違いは別記事「マイクロバブルとUFBの違い」で詳しく解説しています。
なぜ呼び方が変わったのか
もともと日本発祥の技術だった微細気泡は、世界に広めるために国際標準化が進められました。その過程で2017年にISO 20480-1が発行され、用語が「ファインバブル」「マイクロバブル」「ウルトラファインバブル」に整理されました。
「ナノバブル」という言葉は定義があいまいだったため、規格上は「ウルトラファインバブル」に統一する方向で標準化が進んでいます。とはいえ、一般の消費者にはまだ「ナノバブル」の方がなじみがあるため、両方の表記が併存しているのが現状です。
ファインバブルは「マイクロバブル(1〜100μm)」と「ウルトラファインバブル(1μm未満)」に大別され、ISO 20480-1:2017で用語が定義されている。 出典:ISO 20480-1:2017(Fine bubble technology — General principles)をもとに管理人が要約
製品選びで惑わされないために
「ナノバブル搭載」「ウルトラファインバブル発生」と書かれていても、呼び方だけで優劣は判断できません。チェックすべきは、泡の発生量(個/mL)が公表されているか、第三者の認証や実測データがあるか、といった中身の方です。
- 「ナノ」「ウルトラ」の言葉の強さで選ばない
- 泡の発生量・実測データが公表されているかを見る
よくある質問
ナノバブルとウルトラファインバブルは完全に同じですか?
厳密には「ナノバブル」は定義があいまいな俗称で、規格上の正式名は「ウルトラファインバブル」です。ただし指している対象(1μm未満の泡)はほぼ同じと考えて差し支えありません。
どちらの表記の製品を選べばいいですか?
表記の違いは性能差を意味しません。発生量の公表値や実測データなど、中身で比較するのがおすすめです。
マイクロバブルとは何が違うのですか?
マイクロバブルは1〜100μmと、ウルトラファインバブルより大きい泡です。詳しくは関連記事で解説しています。


